年々増加する訪日外国人(外国人旅行者)。この機会を利用して積極的に集客をしたいという飲食店がある一方で、「英語が話せないし、来てもらっても対応できる自信がない…」と、どう対応すればよいのかわからないため、「怖い」という飲食店のお話も、少なからずお聞きします。
正直、長年外資系に務めておきながらろくに英語が話せない私。非常にその気持ちが分かります。
とはいえ、せっかく日本に来て当店を見つけていただいたお客様には、気持ちよく利用していただき、美味しく食べていただき、満足してい帰ってただきたいですよね。
目次
訪日外国人(外国人旅行者)の推移 (2003年~2018年)
下の図にあるように、訪日外国人の70%以上が、日本で日本食を食べることを期待しています。また、日本食に限らず、訪日外国人の方は様々な食事を召し上がります。(私たちも外国に行って、3食全てその国の料理ばかり食べませんよね)
訪日外国人(外国人旅行者)が訪日前に期待していたこと (2018年)
今回は、訪日外国人の方へサービスをするにあたり、飲食店の方が無料で活用できるツールをご紹介します。
EAT TOKYO – 東京都の多言語メニュー作成支援ウェブサイト
「EAT TOKYO」は、東京都の多言語メニュー作成支援ウェブサイトで、メインとなるサービスは、東京都の飲食店に対し、多言語メニューを無料で作成し、お店で使うだけではなく、東京都の飲食店検索サイトにも飲食店情報を掲載してくれるというものです。
では利用できるのは東京都の飲食店だけかというと、そうではありません!
全国の飲食店へおすすめしたいのは、こちらのウェブサイトでダウンロードすることができる、「おもてなしツール」です。
EAT TOKYO 「おもてなしツール」
こちらが非常に優秀で、このツールを印刷してお店に置いておくだけで、基本的なコミュニケーションに困ることはありません。
ピクトグラム
外国の方ヘサービスするにあたり気になるのは、宗教やアレルギーについて提供して良いもの・良くないものが正しく伝わるかどうか。アレルギーは命にも関わることですので、特に気を付けたいポイントです。
そんな時に、「どう聞けばよいのか」はわからなくとも、こちらをダウンロードし、印刷したものを店の入り口に張ったり、メニューブックの各メニューに追加するだけで、「何を使っているのか」をこちらから伝えることは簡単にできるようになります。
コミュニケーションシート
接客するにあたり心配なのが、言葉によるコミュニケーション。
こちらでは、英語、韓国語、中国語(繁体字)、 中国語(簡体字)、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、アラビア語と、12種類の言語で、入店時や注文時に使うフレーズがすべて用意されています。
印刷してラミネート加工しておけると、濡れたり汚れたりしても繰り返し使えて安心ですね。
特に無理に相手の国籍に合わせた言葉で話そうとせず、こういったツールを活用し、指さしながら自分は日本語で話すのでも、十分相手に伝わります。
私たちも外国に行くときに、お店の人が日本語を話せるという前提でお店に入るということはありませんよね?
もちろん、予想していなかった相手から自分の国の言葉で「ありがとう」などと言われると嬉しかったりもしますので、ちょっとした単語は覚えておくと、よりお客様には喜んでいただけますね。
尚、必ずしもコミュニケーションシートを使わなくとも、アレルギ―などの大事なことが上記のピクトグラムなどで伝わっていれば、あとは日本語で話すのでも全く問題ないと思います。
私が外国人と3カ月程マンツーマンで仕事をしていた時は、私は日本語、相手は英語を使っていましたが、それでも必要なことは通じていました。
調味料シール
シールになる印刷用紙を購入し、プリントすることで、既存の調味料入れをそのまま多言語対応することができます。
特に醤油とソースなどは間違いやすいため、対策をしておきたいですね。
その他、飲食店で活用できるツールのダウンロードが他にも行えます。
チェックいただき、お店のパソコンにダウンロードしておくだけで、余裕をもってお客様をお迎えいただけるのではないでしょうか。
以上、今回は「EAT TOKYO」をご紹介しました。
それでもまだ不安、具体的にこういったことで困っている、そんなお悩みがもしありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。