2025年2月21日に、中小企業成長加速化補助金の申請要件でもある「100億宣言」の申請要領が公開されました。
近年、国の方では、地域の経済を支える中堅企業向けの補助金や税制優遇措置を策定するなど、中小企業の中でも大企業に近いような中小企業の更なる成長を期待する傾向が見られが、この「100億宣言」もその流れの1つとなります。
本記事では、そんな「100億宣言」のメリットや、具体的な宣言方法についてご説明します。
目次
「100億宣言」とは
「100億宣言」とは、その名のとおり、成長意欲の高い中小企業が「売上高100億円」という目標を目指すこと、目指すために取り組むことを国のプラットフォーム上で対外的に宣言することを言います。
「100億宣言」の方法

経済産業省や中小企業庁の「100億宣言」のページより、宣言用のひな型をパワーポイントファイルでダウンロードすることができます。
宣言内容は、おおきく下記4つの項目となります。
- 企業概要
- 企業理念・経営者の意気込み
- 売上高100億円実現の目標と課題
- 売上高100億円に向けた具体的措置(取組)
あまりに細かいことを書いてしまうと、競合に向けて自社の戦略を公開してしまうことにもなりますので、差し支えない範囲で、自社が従業員の満足度向上や、地域の経済活性化に向けて意欲的に成長を目指す企業であるということをアピールいただくのがよろしいかと思います。
補足として自社の情報などを複数ページ追加することも可能なようですので、営業にならない程度に、閲覧者に向けた自社のアピールをすることも可能です。
公表サイトは2025年5月に公開予定とのことですが、中小企業成長加速化補助金については3月頃の公募を予定しています。補助金の申請要件については「交付申請までに公開すること」といった誓約を行うこと(及び交付申請までに実施すること)で要件を満たすことになるのかと推測します。
「100億宣言」のメリット
現在予定されている100億宣言のメリットは下記のとおりです。
中小企業成長加速化補助金の申請が行える
売上高100億円を目指す企業が、その実現に向けた取り組みを支援する「中小企業成長加速化補助金」の申請が可能となります。
補助上限5億円、補助率1/2、建物費なども対象となりますので、工場建設や物流拠点の構築などの億単位の費用が掛かるような取組も補助対象となる補助金です。
投資規模によっては、補助上限50億円ながらも競争率が高く補助率は1/3という大規模成長投資補助金より、メリットが高いという企業も多いのではないでしょうか。
経営強化税制の拡充措置
夏頃からは、経営力向上計画に係る税制優遇措置も拡充されます。
現状では機械装置(160万円以上)、ソフトウェア(70万円以上)、工具・器具備品(30万円以上)、建物付属設備(60万円以上)のものであれば、経営力向上計画の認定をうけることで対象設備について即時償却または税額控除10%の措置が受けられるところを、この宣言を行っている企業については、建物を対象に加えることができるようになります。(100億宣言以外にも複数の要件を満たす必要はあります)
中小企業成長加速化補助金で建物を建設したいという場合には、経営力向上計画も併せて申請することで、より大きなメリットを受けられそうです。(併用可能かどうかは、別途補助金の公募要領を確認する必要があります)
経営者ネットワークへの参加
現状具体的な内容は不明ですが、夏以降に宣言を行った成長を目指す経営者が、地域・業種を超えて繋がれる経営者ネットワークを構築するとしています。
成長意欲の高い企業同士のマッチングが期待されます。
宣言の公式ロゴマーク活用による自社PR
宣言を行うことで、オリジナルロゴを利用することが可能となります。
ホームページに掲載したり名刺に掲載することで、ステークホルダーへのアピールに活用することができます。
さいごに
対外的に公開がおこなわれるのはまだ先の話となりますが、中小企業成長加速化補助金を検討されている企業の場合、このひな形に記載した内容が、中小企業成長加速化補助金の計画書の骨子ともなってくるかと思います。
早めに今後のビジョンを固めておくことで、補助金申請をスムーズに行うことにも役立つかと思いますので、補助金検討中の企業も、そうでない企業も、ホームページに掲載されている見本も参考に、自社だったらどのような宣言となるかをこの機会に検討されることをお勧めいたします。